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詩歌拾遺 「空馬号」 (私家版、1986)から
空馬号
竹ひごを蝋燭でまげ アルミのリムをつなぐと まろやかな翼端がうまれ 七ミリ角材の胴に すぎる味方となった
夕やけの小学校庭の 人かげのとだえに ゴムのまき玉を めいっぱいにして 放してやった まだ おれたちのものでない空に
紙の糊もかわかぬうちに むしゃぶるいして 駆けていった 二枚プロペラの あわてんぼよ
おまえの着陸する姿は まだ見たことがない